実写映画「銀魂」続編公開決定と例の記事について
お久しぶりです
昨年、このブログで実写本編、ドラマ本編、舞台挨拶などのレポートや感想を書いたきり使用していなかったのですが、公開決定のニュースが発表されると同時に今の時点で個人的に思うところがあり、記録も兼ねて銀魂オタクとしての気持ちを整理しようと思い書き起こす事にしました
前回、前々回の投稿記事を見ていただければわかりますが、この映画に対しては完全に否定派です
銀魂原作は勿論大好きですし、アニメ、小説、リアルライブイベント、グッズ展開もとても有難く楽しませてもらっているファンの一人です
映画に関して素直に嬉しい、楽しいと感じている方の閲覧は推奨いたしません
続編公開決定について
まさかもうやらないだろうと思っていたのですが、決定しましたね
公開してからは、熱心にレビューや評価を漁っていないのですが、凄く喜んでる人もいればもう二度と見たくないという意見の人を見かけました
公開当時は絶賛ばかりの意見の中、ちらほらと作品の内容や疑問点に対して明確に突っ込んだ意見も出てきて…という流れだったのを覚えています
当時の絶賛意見ばかりだったのは公式ツイッターやプレミアイベント、舞台挨拶イベントでかなり執拗に「とにかくSNSで誉めて広めて」という圧力を受けた影響が大きいと個人的には思っています
内容に関しては以前の記事で散々書いたので控えますが、否定派だとかそういったスタンスを抜きにしても映画としてとても面白いとは思えませんでした
普段銀魂に興味のない知人もつまらなかったと言っている一方、複数回観に行ったよ!という方もいたので賛否両論であり、個人的には「何もかもが空回りでとにかく中途半端」といった印象だけが残りました
わりと原作ファンの間では様々な意味で荒れてたな、という認識だったのですが、売り上げを見るとかなりの好記録だったんですね
海外での公開などの展開もされていったようですが、もう実写の情報を追いかける事が本当に苦しくなってしまい関連記事を見ていなかったので、この記事を書くためにいろいろと調べて初めて知りました
冒頭で紹介させていただいた記事の中では詳しく明記されていませんでしたが、小栗さんが「もしかしたら俺の出番が減るかも」といった旨の発言もされていたそうですし、以前のインタビュー記事や監督の発言、第一弾が紅桜篇だったこともあり、真選組メインの話か、将軍暗殺篇かな…と予想しています。ミツバ篇ドラマの方は実写映画よりも好評でしたし
現在放送されていたポロリ篇にそれはもう浮かれて喜んで毎週ジャンプと一緒に生きる楽しみにしていたのですが、公開決定のニュース記事を見た瞬間、また一年いろんな感情が爆発するのか…とか、もうこれ以上触れないでほしい、とか、とにかくもう落ち込んでしまいました
そこで今月に入ってツイッターでRTされてきたこの記事を見て、止めを刺されたような気分になりました
噂では、公開当時のインタビューラッシュにあわせ、映画公式アカウントもインタビュー記事の紹介RTを盛んに行っていましたが、この記事だけはRTされなかったとかなんとか…というものです
そりゃされないよ。これがRTされたら、もう原作ファンは誰も観に行かないよ。何もかもに水を差した、ファンも、関係者も、何もかもをバカにしている発言だと感じました
詳しくはしっかりとリンク先を読んでいただきたいのですが、特に引っ掛かった文章を引用します
福田 僕ね、「銀魂」のファンの方々にひとこと言わせていただきたいんですよ。
実写版をヒットさせないと、「銀魂」の新作を観られなくなりますよ、と。原作の完結もそう遠くないですし、ということはアニメも終わってしまうというわけで、あなた方は「銀魂」ロスになってしまいますよ、と。そうならないためにも実写版「銀魂」がソフトとして残るようにですね、映画館へ行きましょうよ、と声を大にして言いたいです!
ここ太字にしてくださいね(笑)
この人は銀魂を、他人の作品を、銀魂を応援している人を、一体何だと思っているのでしょうか?
実写版が売れなければ銀魂の新作を観られなくなる、銀魂を今後も存続させたいのならヒットさせろという脅迫に見えました
今まで漫画原作の実写映画や、アニメ映画などは多数公開されてきましたが、ここまで露骨に原作本体を人質にとって自分の映画を成功させようとする監督っていたんでしょうか
劇場特典で客を取ろうとするとか、そういったレベルではありません。まるで作品の今後の運命を監督が握っているかのような発言としか思えません。実際にそういった権限がある、ないとはまた別問題です。今も続いている原作、アニメがある作品に対してこのような発言を映画公開真っ最中にする行為自体が信じられません
映画作品に限らず、漫画、アニメ、スポーツ、ライブ…なんにでも言えることですが、作品が面白ければみんな自然と友人や家族に勧めると思います。今度一緒に観に行こうよとか、一人でもう一回観に行こう、DVDが出たら買おう…誰が強制するでもなく、自分が素晴らしいと思ったものには自らが積極的にその作品へ心惹かれ行動していくものだと思います
銀魂を語るうえで度々持ち出される話ですが、連載当初は打ち切りの危機もあった。それが今、10年以上続いて、アニメにもなって、国技館でイベントを何度も行って、コラボイベント、グッズ…数えきれないほど広がっていって、今もそれは続いています
そういった広がりを、この映画の興行収入一つで潰すことも存続させることも出来るんだよ、だから頑張って観に来て知り合いにも勧めてよと言っているわけです
それは勿論、この発言はインタビューの場だけの冗談やノリなのかもしれません、監督としてはもちろん映画のヒットを望みますし、ソフトとして残したい。それは勿論わかっていますが、だとしても、ファンを扇動するための言葉の選び方が、あまりにもファンをバカにしている。そう思えてなりません
銀魂もいつか終わるし、アニメだって終わります。そんなの誰だってわかってて応援しているわけです
私は人生の半分以上の年数を、銀魂を読んで過ごしてきました。そんな銀魂が終わるのは、銀魂ロスどころか人生ロスです。自分の身体の半分が引き裂かれるようなものです。辛いです、終わってほしくないです
以前、銀魂初の原画展「大銀魂展~ツケが回る前にケツを拭け~」が開催され、その展示用に特別に書き下ろされた空知先生のコメントの中に「(読者の)皆さんとゴールテープを切りたいと考えております。それが僕なりの銀魂なりのケツの拭き方です」というものがありました(コメントの中のほんの一文です)
原画展の展示内容もあわせてこのコメントを読んだときに、「空知先生と、空知先生が描く作品を好きになれて、応援することが出来て本当に幸せだ」と改めて思ったものです
きっと私以外にも、そういう風に感じた方がたくさんたくさんいらっしゃって、だからこそ銀魂も続いている、そしてまたそれを応援出来ている、という風に思っていました。そんな空知先生だからこそ、アニメ銀魂関係者の皆様ももっとより良いものを!と奮起し、偉い人に大目玉くらってもある日突然丸坊主になるスタッフがいても、ずっと続けてきてくださったのだと思っていました
そういう思いを、何もかもを台無しにするコメントでしかありません
実写映画が「面白くて一番弄られたくない部分を改変されてストーリーを捻じ曲げられて作られたもの」でなければ喜べたんだと思います
やっぱり何度考えてもあの映画での銀時の言動も、鉄矢への冒涜発言も許せません
確かにヒットしたからこそアニメのポロリ篇や、様々なコラボも決定したのかもしれませんが、それももう素直に万歳と喜ぶことが出来ません
今まで実写映画がなくてもやってこれたしいろんな展開も出来ていたのに、難しいとオファーを断り続けていた実写映画が決定して、その映画が売れなければずっと原作漫画とアニメが積み上げてきた銀魂そのものがなくなるよ、そうなりたくなければ観なければいけないよ、なんて銀魂に関わるコンテンツ全てを人質に取られているようなものです
そんな姑息で卑怯な発言をしなくても、本当に面白い作品はしっかりと観た人の中で愛されます。本当に面白い映画だと胸を張って言えるのなら、必死に拡散を望まなくても記録にも記憶にも残る作品になっていると思います
上記リンク先の記事でも、
「僕は「銀魂」ファンのツボを絶対にはずさないですから。それは(原作の)空知さんと話していて確証を得たんです。」
と仰っていますが、空知先生が太鼓判を押したからといってファン全員がそれを認めなければいけない、受け入れられなければファンじゃないというわけではないと思うんですよ
そして何よりも、空知先生からの確証を得たからと言って、何でもやっていい、言っていいという訳でもないと思います
監督ご自身のツイッターで色々と記事に関してツイートもされていますが、これを読んで怒ったり不快感を示したファンの方たちは、この記事一つだけで怒っている方だけではないと思います
2017年8月に公開された記事が今になって批判されているのは、実写映画化決定から公開、そして今までに至るまでの映画本編の内容を含め、インタビュー、ビジュアルブックの内容など、今までの小さな不信感が積み重なってきた一つの結果だと思っています
一緒に守っていこうとか、銀魂を守ろうと思う行為がおこがましいだなんて私は思っていません
銀魂を守ろうとしている人が、あんなひどい改変に改変を重ねた映画を作るとは思えないから、守ろうとしている人がメディアに対するリップサービスで軽率な発言を繰り返すことが信じられないからなのです
そういった発言の積み重ねで、今は監督ご自身が仰るような「銀魂が大好きで守りたい人間」とは思えなくなりました
以前はポジティブに、実写で落ち込んでしまっても銀魂そのものが素敵な事には変わらないから応援しよう!とか思えていたのですが、こういった記事を読むとただただ呆然としてしまうばかりです
どうしても映画そのものよりも、監督の言動や告知方法などに対して怒りを覚える点が多く、オタク特有の過剰反応みたいになってしまうのですが、やはり他人が命がけで作った作品の名前を背負って映画を作りそれを広める以上は、もっと自身の言動の影響を慎重に考えて発信していただきたいなという気持ちが大きいです
必要以上に腰を低くして媚びへつらえとか、銀魂を汚すなとか、守りたいとかおこがましいとかそんなことではなく、単純に誠意ある言葉の選び方をして正々堂々と映画を売り込んでいただきたいと思いました
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき有難うございました。